要旨:擬声語は日本語特有の表現であると言われている。動物の声や自然界のもろもろの音,または、およそ物の発する音を模写して、音声象徴によってつくられたものは擬声語と呼ばれる語である。擬声語は現代言語記号の一つの特徴の恣意性の端的例に考えられる。
でも、耳も音源も同じであり、人間の発声器官の構造も同じであるはずなのに、その音の模倣において、言語によって違いが見られるのはなぜだろう。したがって、本稿では四つの部分に分けて、論説を展開していく。まずは日中両国語における擬声語の定義及び先行研究を述べた。次に両国の擬声語全体の対照研究を行い、動物の鳴き声を中心としたの比較検討をした。最後は両者の相違を生ずる要因を詳しく分析を試みてきた。
研究結果として、音韻の面で六つの異同点を、意味の面で日中両国語それぞれの特徴をまとめた。そして、前述した分析に基づき、結論として、ある音を母国語とする時、母国語の干渉は、無意識のうち、音源の模写に影響しているわけであるということが明らかになった。
キーワード: 擬声語;鳴き声;日中両国語;言語学;動物
摘要:拟声词是日语特有的表现形式。对动物叫声、自然界的各种声音,以及所有的声音进行模拟,根据声音特征创造出来的就是被称为拟声词的一类词语。现代语言学特征之一是任意性,而拟声词是其最显著的例子。
然而,耳朵构造相同,声音来源也相同,人类发声器官的结构亦相同,但是在模仿声音创造词语的时候,却会产生差异,这是什么原因呢?就此,本文分四部分展开论述。首先对日语和汉语中拟声词的含义以及前期的研究成果进行阐述。然后从整体上对两国语言中的拟声词进行对比,并且以动物叫声的拟声词为主进行探讨研究。最后尽可能详细的分析了两者产生差异的原因。
笔者归纳总结了音韵方面的六个异同点以及含义方面的各种特征作为研究结果。进而在前文分析的基础上,得出结论:要将一种声音转化为母语来表达时,母语的干涉会在无意中对音源的模拟造成影响。
关键词: 拟声词;动物叫声;日语;汉语;语言学