要 旨:中日に言語についてに比較研究が文字、文法、語彙、音韻などの方面に関する論議が多かったが、単純に数字を比較研究する論述が少ない。以前は、数字の由来、分類と移り変わり、数字と数字の組み合わせ、数字音の意味現象、原則、 数字の吉凶象徴、 数字または数字語に対する好き嫌いなどが研究されている。本論は主に中日の数字または数字語についての認識と使用上の異同を共時態における表現を探求しようと思う。
キーワード:数字語;文化観;好き嫌い数字;表現
本論は従来の研究業績を踏まえて、応用言語学の立場に立って、中日の数字の使用上の傾向、異同、特徴などを比較しながら引き続き分析しよう。中国語の中の数字は、漢字が長期的に発展する過程で、独自の数字文化を形成して来た。数字は、数量という計数的用途はもとより哲学、社会学、文化学、民族学を含む多様な役割を有している。数字の持つこうした様々な用途を総合して数字文化と呼んでいる。数字は、奇数と偶数に分けられる。中国の古代では、数字を陽と陰に分けて、奇数は陽数として好かれ、偶数は陰数として忌み嫌う風習があったようである。
縁起の良い数について調べると日本では「二」は縁起が良い数とされる。二つのものを結びつけるのは良いこと。さらに、江戸時代の武士の縁起か「継ぎ」もあるらしい。店で出るお新香の数が「一切れ」は「人切れ」、「三切れ」は「身切れ」で縁起が悪いという。 したがって「二切れ」が縁起の良い数字となった。
日本人の宗教観から見ると、崇める数字や幸運に繋がる音の数字、例えば、三種の神器の三は段々上がって上に上がる意味で、縁起がいいと言われている。
中国で昔から数字についてかなり文化的内包があった。両面の意味にも使える「四」も一つである。「四海」「四大~」など、また、広い土地や権威統治に使う最高級数の「九」、「九州」「九天」など。文学作品的な表現には、「三千尺、落九天」など。このように中日間の同じ漢字と漢数字を使っているが、音や形によってそれぞれの習慣信仰を貫いた表現を完成した。