はじめに
今まで大勢の人が外国語の学び方について研究してきた。
畑村洋太郎(2005)、高見沢孟(1989)、田中望(1988)、御立尚資(2005)はそれぞれ『最新の学び方』、『新しい外国語教授法と日本語教育』、『日本語教育の方法』、『最新の学び方』といった本の中で外国語学習では自分から積極的に取りにいこうとする姿勢が大切で、記憶が最も大切な要素で、しっかりとした目標が必要で、恥ずかしいという心理を克服すべきだと述べている。
それらは確かにいい学び方である。しかし、それ以外にまだ別のよい学び方がないのだろうか。
そこで、本稿では、今までの研究を踏まえて、新しい学び方を探ってみたい。そして、以上のような既に検証された学び方をどのように実践に応用するかを考えてみる。
以下では、まず、検証された外国語の学び方を取り上げ、具体的にどうすればよいかを述べる。概括的に言えば、積極的な心理態度、記憶の大切さ、目標の設立、恥ずかしい心理の克服である。それから、新しい学び方を一つ取り上げる。概括的に言えば、他人以上勉強することである。