要旨:川端康成は新心理派の中で極めて名が高い作家である。文学作品は孤独と哀傷ついた基礎で無常感と消極的な思想も染めた。頗る研究価値を有する。川端は人物の心理を描くではほかの作家がだれにも越されなかった。その同時に彼も古典文学に深く影響された。本論文は川端の後期作品における『雪国』にトンネルの象徴意義について研究し、川端の内面を解読し、その創作特色を分析してみた。
今まで、川端と『雪国』に関する研究は多いようであるが、“象徴”という発想からの研究はまだないようである。『雪国』における冒頭部分から出てくるトンネルの象徴意義を検討していた。私は主人公の島村が三回トンネルで雪国へ来たとき彼の心理の変化から分析して、そしてどんな時その変化を起こったか、どのように変化したかを研究してからトンネルの象徴意義という結論を得た。
そのほか、川端の他の作品で象徴意義を発見して、雪国に出たトンネルと比較した。最後に川端康成の創作特色やそれを形成する原因について簡単に分析した。
内容提要:川端康成是新心理主义中非常有名的作家之一。其文学作品在孤独和哀伤的基础上又渲染了一些无常和颓废的色彩。很具有研究价值。川端在对人物心理的刻画上无人能及。同时他也深受古典文学的影响。本文就是通过对其后期作品《雪国》里隧道的象征意义进行研究,一次剖析川端的内心世界,分析他的创作特色。
迄今为止,关于川端和《雪国》的研究似乎很多,但是对于“象征意义”的研究还没有,所以我对《雪国》开头便出现的隧道的象征意义进行了研究。我从主人公岛村三次经过隧道来到雪国时的心理变化开始分析,然后研究这些变化是从什么时候开始的,是怎样的一个变化,最后得出隧道是作为象征意义存在的这一结论。
另外,我在川端的其他作品中找出也描写象征意义的地方,并与雪国中出现的隧道进行比较。最后还简单分析了川端康成的创作特色及其形成的原因。