要旨:中国の1978年からの改革開放以来、すでに30年を経過している。この30年の間に、世界各国からの企業進出は全国各地、様々な産業に及ぶようになっている。日系企業の大規模な対中国進出によって、中国各地で設立された日系企業は、中国という地域的に特殊な環境のもとで、総じてその多くは地域または業界の一流企業に成長している。中国で成功している多くの日系企業はなぜ成功できたのか、中国という日本と異なる地域特殊性を持つ国でこれから事業展開する日系企業はどのようにすれば成功できるか、ということが、基本的問題意識である。この問題意識を次のように捉え直して考える。即ち、日系企業はいかにして技術を吸収、適応、創造し、それによって自社の根本的競争力、つまり中核能力を構築していくのかという問題である。日本企業の直接投資による技術移転と中核能力に関することを検討し、「吸収―適応―創造·モデル」を検討し、「状況適合的技術移転·発展と中核能力形成」を検討する。
本論は主に技術移転·発展と中核能力形成などから中国における日系企業の成功に関することを検討したい。本論は三つの部分にわけられ、第一部においては、技術移転·発展という視点である。第二部においては、日系企業における状況適合的技術移転·発展という視点である。第三部においては、日系企業における技術移転·発展と中核能力形成のプロセスである。
生産技術と人的·組織的の能力の移転·発展プロセスの相乗効果的統合が中核能力形成のプロセスである。技術移転は一方で技術能力の移転であるとともに、他方では人的·組織的能力の移転であるとするものであり、それらの統合において技術移転は初めて実現するとする。また技術移転が中国の場合、生産ラインの装置から、製造段階の生産要素をワンセットとしつつも段階的に高められるものであること、段階としては、技術にあっては「吸収―適応―創造」のプロセスを辿るものであり、組織にあっては能力の「導入―形成―革新」のプロセスを辿るとする。ここにおいて重要な点は技術移転の動態的プロセスの主張である。
キーワード:技術移転·発展 中核能力 生産技術 人的·組織的の能力
摘要:中国自1987年改革开放以来,已经经过了30个岁月,在这30年间,世界各国的企业进入中国各地,涉及到众多产业。日本企业也大规模的进入中国,在中国各地设立的很多日资企业,在中国特殊的地域环境下,能够成为业内界顶尖一流的企业,在中国成功的日资企业为什么能成功,在中国这个与日本地域特性不同的国家内展开事业是怎样获得成功的,这些都是本论文的基本的问题意识。
本论文将对这些问题意识从以下方面进行探讨。即,日资企业是怎样吸收,适应和创造技术的,还有企业自身的竞争力即核心能力的构筑的问题。本论文将对有关日资企业直接投资的技术转让和核心能力进行探讨,也将对“吸收-适应-创造的样板”和“适合状况的技术转移发展以及核心能力的形成”进行探讨。
本论文主要是想探讨从技术转让发展以及核心能力的形成来看,在中国的日资企业成功的过程。本论文分三个部分,第一个是技术转让和发展的问题,第二部分是在关于日资企业,适合状况的技术展让和发展的问题,第三部分是关于日资企业,技术展让和核心能力形成的过程的问题。
生产技术和人员组织的能力的转移和发展过程的相互效果的统合是核心能力形成的过程。技术转移,一方面是技术能力转移,在其他方面是人员和组织的能力的转移。它们的统合第一次使技术转让得到实现。而且中国的背景,生产线的装置以及制造阶段的生产要素这一组合的作用下,技术转让在不断被提高。在阶段中,在技术方面追寻了“吸收-适应-创造”的过程,在组织方面追寻了能力的“导入-形成-革新”的过程。在这里的重点是技术转让的动态过程的看法。
关键词: 技术转让和发展 核心能力 生产技术 人员和组织的能力