要旨:日本の歴史教科書の記述が修正されるたびに、中国をはじめ主として東アジア諸国から日本政府に対して激しい抗議の声が上がる。それは政府(文部省)による「教科書検定制度」により、教科書の記述内容が書き直しをさせられたからだ。教科書記述の修正の原因が「教科書検定制度」にあることが分かり、とても興味を持った。そこで、「教科書検定制度」の始まり、それ以後の経過、書き直し(修正)の実態、そしてこの制度に対して憲法違反である、とする立場から家永教授が政府に対して起こした「家永教科書裁判」の内容と意義、などについて研究調査した。さらに、最近、警戒すべき右翼的な傾向として、侵略戦争を肯定する立場から教科書がかかれ、「教科書検定」に合格し、出版された。それとは反対に、ともにアジアの平和、友好を願う立場から、中、日、韓の三国の学者たちによって三国共通の歴史教科書が出版された。これら二点の相対立する新しい動きにも注目し、触れている。
キーワード:教科書検定制度、歴史、日本政府、文部大臣,修正
摘要:每当日本的历史教科书被修改的时候,都会招致以中国为首的东亚各国对日本政府的强烈抗议,这是因为根据日本政府的教科书检定制度而修改教科书所致。要了解教科书修改的真正原因就一定要了解该制度的内容,并对此感兴趣。因此对于从教科书检定制度开始,到以后的经过,再到修改的实况,和这个制度本身违反了宪法的立场来分析,关于家永教授对于政府行为的不满而所致的[家永教科书裁定]的内容和意义进行了研究和调查。更糟糕的是最近本应该警戒右翼倾向的,但从肯定侵略战争的立场来编写的教科书被审定合格,出版。与次相反的,从共同祈愿亚洲和平,友好的立场出发,由中日韩三国学者共同编著的历史教科书也出版了。这是两个对立的新动态,正在引起着关注。
关键字:教科书检定制度,历史,日本政府,文部大臣,修改