要 旨:岩井俊二の作品には、様々な特徴が見られ、例えば日常の中の非現実性を、自然な物語を描ききる力、その語り口の新鮮さ、鋭利さなどがある。本研究は、岩井作品の唯美さと残酷さ、画面の色彩の把握、音楽の選択、細部の描写などについて検証し、「岩井美学」とも言われるセオリーに反した独特の映像空間、映像言語の存在を明らかにしたものである。また、岩井作品の魅力は、技巧をこらしたシナリオや、撮影技法の斬新さといったものに現れているだけではなく、映画の文学性にも現される。それら全てがひとつの作品世界として結集した時、優れた作品となるということがわかった。
キーワード 極端 映画美学 唯美 残酷 敏感
摘 要: 岩井俊二不同时期的作品中,大都呈现着各异的特征,越到后期,风格越是硬朗。但其中最明显的,比如日常生活中的非现实性,总是被当作故事描述下来。那当中的语调和态度,无比新鲜,犀利。很显然,那是他人不可复制的魅力。本次论文中,笔者将从岩井作品的两个极端—唯美和残酷剖析,分别通过画面色彩的把握,以及音乐的选择,细节的描写来验证,被人们称为“岩井美学”的学说怎样塑造极具个人风格的、独一无二的电影空间和电影语言。岩井作品的魅力,不仅通过编剧的技巧,摄影的新奇,更是从电影本身的文学性当中流露。这些作品本身就是电影界不可多得的瑰宝。
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