要旨:「お祭り」と「神道」は日本を代表する二つの典型的なものである。「お祭り」は本来神道から来たもので、その起源にも、内容にも神様に対する崇拝や畏敬の意がはっきりとあらわされている。本研究では「お祭り」や「神道」をそれぞれ分析しながら、その関わりを明らかにする。元は中国にもこのような漢字があったが、日本に渡った際、違う意味が注がれ、今の意味となった。こういうものが現在ではどのような意味を持つか、どんな内容が含まれているか、本研究を通して究明する。両国は同じ文化圏に属しているが、文化の違いが非常に大きい。この研究は主に日本側について述べるが、われわれ中国人にとって、その意識の差をある程度埋めることが望ましいと思う。同時に、他国に関する知識が豊かになることは当然である。
キーワード:まつり、語源、神道、関わり
中文摘要:祭祀与神道是日本文化具有代表性的两项传统。而祭祀本身源自神道,从其起源,以及内容里面我们不难透视到日本人对于神的崇拜以及敬畏。本研究通过对祭祀和神道各自的分析,从而阐明两者之间的关系。事实上,在中国一直沿用的汉字里面也有着相同的文字表达,但是在东渡日本之后,被注入了不同的内容,从而产生了特具日本特色的神道与祭祀。这两项文化如今有着怎样的含义,又被注入了怎样的内容,是本研究关心以及研究的话题。中日两国虽然归属于同一个汉字文化圈,但却有着很大的文化差异。本研究虽然主要倾向研究日本,但与此同时,填补了我们对于日本文化认识的不足,也丰富了我们的知识积累。
关键词:祭祀、语源、神道、渊源
日本人が祭り好きであることはかねがね聞いてきた。毎年大変多くの人でにぎわう福岡の「博多どんたく」や、京都の「祇園祭」、青森の「ねぶた祭り」、いずれも有名なお祭りで、日本人のみならず、外国人の間でもよくその名を馳せている。祭りの時期においてよく目にするさまざまな屋台、多彩絢爛な花火、見わたすかぎりのきれいな浴衣姿など、いずれも非常に印象的である。
「お祭り」といえば、「夏」のイメージが強いが、実のところでは、全国で1月から12月まで時期を問わず、年中開催されている。お祭りは種類により、名前もさまざまで、目的によれば、祈年祭、慰霊祭などがあり、季節によれば、夏祭りはもちろんのこと、冬祭りなどもある。出し物や芸能から見れば、松囃子や火祭りなどがよく知られている。お祭りが神事や年中行事と深くかかわっていることは言うまでもない。しかしながら、重要なことは、そのかかわりを根源までさかのぼり、追究することである。無論、本研究では、お祭りの語源などを切り口に、年中行事の面だけではなく、「神事」との関係を明らかにするのが目的である。簡単に言うと、そのかかわりを淵源性、主体性、及び延長性の三つの言葉で言い表すことができる。「お祭り」や「神道」ならびにその関わりを判明することによって、日本の社会文化をよりよく理解することができ、更に文化上のギャップを補填することさえあり得ると考えられる。