要旨:普通日本語を専門とする学生は、「ちょっと」を単に意味と文法上から理解している。そのため、「ちょっと」の使い方は意味と文法の面から見ると、よく分かっている。しかし、その意味と文法だけを理解すれば、会話の時、どのように使うかよく分からないと思われている。それで、その使い方が十分に身につけなくなる恐れがある。本研究は応用会話を立て筋にして、主に単に意味と文法から解説しにくい会話例を研究した。また、会話に出る「ちょっと」を程度副詞のひとつとして、その婉曲的な表現を解説した論文を参考した上で、応用会話を立て筋にして全面的に紹介することは本稿の目的とする。
本稿は副詞「ちょっと」についての研究である。数多くの実例を通じて、「ちょっと」の婉曲的な表現の機能をまとめて説明した。また、「ちょっと」は応用会話にある位置によって、その婉曲的な表現で使う意図が異なっている点もそれぞれ提示された。それで、「ちょっと」の使い方も応用会話によって、理解しやすく、身につきやすくなれると思う。
キーワード:「ちょっと」 会話 婉曲的な表現
中文摘要:一般情况下,日语专业的学生在学习日语时,只是单纯得从意思和文法上进行学习。所以,对「ちょっと」在意思和语法上的掌握应该没问题了。但是会话时,单凭意思和语法的掌握仍不能正确的使用「ちょっと」。所以仍是对「ちょっと」的用法不能全面掌握。本文是以会话流程为线索,以从语法和意思上不容易理解的例文进行了分析。另外,虽然也有把「ちょっと」作为程度副词的一个例子,进行委婉表达分析的。但是,以会话流程这个整体为依托,来对「ちょっと」进行全面的分析是本文的研究目的。
本文是关于副词「ちょっと」的研究。通过大量的实例对「ちょっと」的委婉表达用法进行了总结,说明。「ちょっと」在会话流程中位置的不同,相应的它作为委婉表现使用的起因也不尽相同。这一点在本文也分别作了介绍说明。「ちょっと」的用法也会通过会话流程这个依托变得容易理解和掌握。
关键词:「ちょっと」;会话;委婉表达
「ちょっと」は、日本人の生活用語の中で頻繁に使われている言葉だといえる。日本語を外国語として学習している学生は、普通ひとつの単語を理解しようとすると、文法と意味から学ぶ。まず、文法上で「ちょっと」は程度を表す程度副詞に属している。加藤彰彦、佐治圭三、 森田良行は「程度副詞は物事の程度·量的概念を持った体言や情態副詞をも修飾することができる(P、118)」と述べている。また、意味上で新明解国語辞典によると「ちょっと」は副詞として四つの意味がある。「①時間·分量·程度が少ないことを表す。②軽い気持ちで何かをすることを表す。③平均水準を越えていて、無視はできない程度であることを表す。④普通の意味では成立のチャンスがほとんどないことを表す(P、913)」
しかし、実際の会話応用をみると、会話のはじめにある「李君、ちょっと」のような文法上から修飾した語もなく、新明解国語辞典の解説も対応しにくい場合がある。また、会議中の一言「ちょっとすみません」のような表現も単に辞書や文法によって解説しにくい場合がある。筆者はそれらの場合には、「ちょっと」は会話を和らげにする働きを果たすと思う。また、「談話におけるあいまい表現について-副詞について」という論文は、「ちょっと」の会話の婉曲的な表現の機能を提示したが、系統的に紹介していない。
そこで、本稿は先行研究を踏まえて、「ちょっと」の婉曲表現機能を会話において全面的に研究したいと思う。本稿は会話を五つの部分に分けて分析したいと思う。本論には会話によく出てきた「ちょっと」をそれぞれ分析し、「ちょっと」の会話での言外の意と、そのコミュニケーションの進める機能を研究したいと思う。